着物に興味を持った方・おしゃれ好きな方が、着物をリサーチしていると必ず出合う言葉といえば「アンティーク着物」ですよね。
なんとなく「歴史がある着物…?」とイメージはできても、くわしい定義や特徴を知らない人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、着物の魅力をさらに深く知るために、
●アンティーク着物の定義
●アンティーク着物の魅力・注意点
●アンティーク着物の楽しみ方
を紹介していきます。
着物の初心者さんにもわかりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
そもそもアンティーク着物とはなに?
まずは、アンティーク着物とはどんなものなのか、概要を確認していきましょう!
明治・大正・昭和時代に親しまれていた着物
「アンティーク着物」とは、明治時代・大正時代・昭和時代初期(戦前)に作られた着物のことを指します。
これに対し、戦後に作られた着物は「レトロ着物」「リサイクル着物」と呼ばれています。
アンティーク着物には、現代ではなかなか見られない個性的な柄のデザインが多く、多くの着物愛好家に愛されています。
「大正ロマン」「古典柄」などの種類がある
アンティーク着物にはさまざまな柄・デザインのものがありますが、主に「大正ロマン」「古典柄」の2種類が親しまれています。
大正ロマンとは
大正時代、日本文化とヨーロッパ文化が融合した幾何学模様・銘仙(めいせん)の着物。その他、あざやかな色合い・曲線の美しさを引き立たせるデザインの着物のことです。
当時の日本では、ヨーロッパとアメリカ合衆国で流行していた「アール・デコ」という装飾美術が伝来し、記号的なデザインが普段着として広く親しまれていました。
大正ロマンについては、有名マンガアニメの『はいからさんが通る』の格好をイメージするとわかりやすいかもしれません。
古典柄とは
中国文化や日本文化が融合した、素朴な美しさをもつ伝統柄のこと。
動物やお花柄など、見た目の楽しさだけでなく縁起担ぎの意味が込められているものも多くあります。
たとえば、不老長寿を願う松竹梅・鶴亀などが描かれた「吉祥文様(きっしょうもんよう)」も古典柄のひとつ。その他にも、商売繁盛・子孫繁栄の願いを込めて、末広がりの扇柄デザインの着物なども作られています。
古典柄を見かけたら、「どんな意味がこめられているのかな?」と想像するのも楽しそうですね。
アンティーク着物の魅力
アンティーク着物とひとくちに言っても、その魅力はさまざま。
次に、アンティーク着物の面白い・楽しいポイントを深堀りしていきましょう。
昔の流行や暮らしを体感できる
明治~昭和のそれぞれの時代や人々の暮らしを反映してきたアンティーク着物は、柄やデザインから当時の暮らしに思いをはせることができます。
時代ごとの着物の特徴は、以下の通りです。これらの魅力的な着物が現代まで受け継がれていると思うと、感慨深く思う人もいるのではないでしょうか。
明治時代のアンティーク着物
小さい模様、地味で目立ちにくい色合い(明治後期には明るい着物も増えてくる)
大正時代のアンティーク着物
華やかな模様、ブーツや袴と合うデザイン、和洋の融合
昭和時代のアンティーク着物
ポップで人工的な模様、レース小物などとコーディネート
現代にも通じるおしゃれなデザインが豊富
アンティーク着物には、幾何学模様や自然・動物をモチーフにした模様など、現代にも通じるデザインがたくさんそろっています。
昭和時代にかけては洋風の着こなしや小物も普及してきて、「着物はこうあるべき!」という考えが和らいできた時期でもあります。
アンティーク着物はひとつひとつ印象が異なるので、着物コレクターがはまっていくのも納得がいきますね。
コーディネートのアレンジが自由自在
アンティーク着物はそれ自体のデザインだけではなく、小物選びやヘアスタイルでアレンジを無限に作ることができます。
明治~昭和時代は、成人式やお正月などの晴れ着だけでなく、着物を日常使いしていたからこそ生まれる遊び心がありました。
当時の人たちも、それぞれのファッションセンスで、着物アレンジを満喫していたのでしょう。
現代の私たちも、アンティーク着物自体をアレンジ加工したり、洋風の小物を取り入れたりして、自由にコーディネートを楽しめます。
京都などの旅先で写真映えする
アンティーク着物はカラフルなデザインのものが多いため、写真映えを意識したい人にぴったりです。
京都の観光地は、風情あふれる神社・お寺や、雄大な四季の移ろい、絶品グルメなど、写真におさめたい場所が目白押しです。
おしゃれなアンティーク着物をまとって歩けば、美しい自分の姿とともに一生の思い出として残していけるでしょう。
アンティーク着物の注意点
魅力満載のアンティーク着物ですが、扱いに関しては注意点もあります。
より自分に合った着物を選ぶために、ていねいにチェックしていきましょう。
生地素材の状態をチェックする
アンティーク着物は長い歴史が刻まれたアイテムなので、生地の劣化状況・シミ汚れはしっかりと確認しておきましょう。
また、どの着物においても言えることですが、着物は基本的に洋服よりもデリケートな素材で作られています。
引っ張ったりすると破けてしまうこともあるので、扱いには十分に注意してください。
大切に使っていけば、さらに新しい世代にアンティーク着物を受け継ぐことにも繋がります。
サイズが自分に合うかチェックする
明治~昭和時代の日本人は、平均身長が現在ほど高くはありませんでした。
そのため、アンティーク着物は小さめの身巾・身丈のもの、アンティーク帯は短めのものも多いです。
いくら気に入ったデザインでも、着付けたときに腕や脚がたくさん出てしまったり、身動きがとりづらかったりするほど小さいものは避けておいた方が無難です。
お店でサイズを採寸したり、実際に羽織ってみたりして、自分の身長・身巾に合うか調べておきましょう。
アンティーク着物の着こなし方
現代の私たちがアンティーク着物でコーディネートを楽しむなら、以下のようなアイデアが挙げられます。
●上品な小物でシンプルにまとめる
●モノトーンでまとめてクール美人
●レースを合わせてレトロかわいく
●編み込みリボンヘアでおちゃめに
シンプル・上品にコーディネート
シンプルな大人ルックが好きな方は、以下のようなコーディネートはいかがでしょうか。
●パールアクセサリー
●革小物
●ブーツ
●小花のかんざし
個性的・華やかにコーディネート
華やかで個性的に仕上げたい方は、以下のようなコーディネートがおすすめです。
●編み込みヘア
●レースのグローブ、足袋、リボン
●ラウンドバッグ
●ベレー帽
●ファー小物
人の好みや流行は変化していくので、今までの価値観にとらわれすぎず、柔軟に遊び心を持ってチャレンジすると楽しめます。
京都のレンタル着物店「わぷらす京都」のフォトギャラリーやレンタル着物一覧のコーディネートもぜひ参考にしてみてください。
アンティーク着物を楽しむ方法【購入・レンタル】
アンティーク着物を楽しむ方法は、以下の2つが挙げられます。
●リサイクル・フリマサービスを活用する
●レンタル着物店を活用する
結論から先にお伝えすると、まず始めはレンタル着物店の利用がおすすめです。
それぞれの方法のメリット・デメリットを解説していくので、検討するときの材料にしてみてください。
リサイクル・フリマサービスを活用する(メリット・デメリット)
メリット
●たくさんのデザインを価格帯からすぐに検索できる
●価格交渉すれば安く手に入ることもある
デメリット
●サイズが本当に自分に合うかわからない
●生地が劣化していたり、色が想像と違ったり、手元に届くまでわからないことが多い
レンタル着物店を活用する(メリット・デメリット)
メリット
●プロのアドバイスをもとに着物選びができる
●レンタルなら購入する必要がないので、普段は着ない色にもチャレンジできる
●お財布にやさしい
●着物以外の小物(バッグ・草履など)もレンタルできる
デメリット
●レンタル品は気に入っても購入できないことが多い
●レンタル時間や日程をあらかじめ決める必要がある
お出かけの日程が決まっていて、ハイセンスなコーディネートを楽しみたいなら、レンタル着物店を一度利用してみてはいかがでしょうか。
アンティーク着物をレンタルするなら「わぷらす京都」へ
今回は、アンティーク着物の魅力や楽しみ方を紹介してきました。
アンティーク着物は奥深く、知れば知るほど楽しみ方が見つかります。
とはいえ間口はとても広く、着物にあまり詳しくない方でもカジュアルに取り入れることが可能です。
まずはレンタル着物店「わぷらす京都」でいろいろな色合いの着物を試してみて、自分がどんなコーディネートが似合うのか・好きなのかを体感してみてください!
レンタル着物一覧はこちら
この記事の筆者
わぷらす八坂神社店スタッフ
小川彩菜
着物レンタルを通して沢山のお客様の笑顔のお手伝いをしたいと考えております。
お客様のご要望を聞き和装コーディネートの提案する時間やヘアセットを決める時間が好きです!
特にヘアセットが得意で、今人気のフェミニンヘアはお任せください。
可愛く仕上げます!
趣味は、音楽・映画・ショッピングです!
是非、わぷらす京都へお越しくださいませ!
かわいいコーディネートをご提案させていただきます!