冬に訪れたい観光スポットはいろいろありますが、その中でも京都は特に人気があるスポットのひとつです。
京都の冬景色といえば、雪の積もった清水寺や貴船神社、鴨川の風景が有名です。雪が降ると、文字通り言葉を失うような美しい景色を見ることができます。
ただ、冬の京都はとても寒いです!
冷気がたまりやすく、周りよりも気温が低くなりやすい京都。着物をレンタルして観光するのであれば、防寒対策はぜひしっかりとしておきましょう。
ここでは「冬の京都の具体的な寒さ」や「持っていくべき防寒アイテム」についてお伝えいたします。
冬に京都を観光するなら欠かせない情報なので、ぜひご一読ください!
目次
京都の冬、どれくらい寒い?
「京都の冬は寒い」といっても、京都よりも北に住んでいる人であれば「少々の寒さは大丈夫」「寒いといっても関西でしょ?」と思うかもしれません。
たしかに冬の京都は、最低気温はマイナス2〜3度、最高気温は5〜6度と、数字だけを見るとそこまで寒いようには思えません。
ですが怖いのは、京都が盆地である、ということです。気温だけを見るとそこまで寒くなくても、とにかく底冷えするのです。
これを京都では「京の底冷え」と呼んでいます。1月、2月の本当に寒い時は、コートを着込んでいても身体の中から冷やされ、凍えるような感覚になることもよくあります。
なので「冬の京都を着物で楽しみたい!」という方には、防寒対策をしっかりしていただくことを強くおすすめしています。
持っていくべき防寒アイテム!
着物レンタルをする際に活用できる防寒アイテムは「自分で持っていけるもの」と「お店でレンタルできるもの」があります。
ここでは、その「持参できる防寒アイテム」「借りられる防寒アイテム」の具体例を紹介いたします!
自分で持っていける防寒アイテム
寒い時期に愛用している方も多い冬用インナーシャツ(ヒートテック)。冬の京都で着物を着るのであれば、これは欠かせません。
ヒートテックのようなインナーシャツを中に着ることで、吸湿発熱効果を得ることができ、一般的なインナーシャツを着るよりも暖かく過ごすことができます。
ただ「インナーシャツが着物の衿から見えてないか」という点には注意が必要です。着物は一般的な洋服よりも衿が開いているので、通常のクルーネックやVネックのインナーシャツでは、外から見えてしまうことがあります。
また、着物は背中側の衿も少し広めに開いています。後ろから見えてしまわないか、といった点にも注意しておきましょう。
これらの理由から、着物用のインナーシャツを買うときには「襟ぐり広めのUネック」を買うとよいでしょう。
着物は、裾が開いている構造のため、足元から冷気がたくさん入ってきてしまいます。なので、足元の防寒のためにレギンスやスパッツを履くことをおすすめします!
これを聞いて「足元の防寒なら、タイツを履いていてもいいのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、タイツだと指先を開くことができないため、草履を履くことができなくなってしまいます。
「冬だしスニーカーやブーツを着物に合わせて着てもいいな」と考えている場合はタイツでも問題ありませんが、「せっかくなら全身を和風な格好でかためたい!」と考えている場合、足先が出ているレギンスやスパッツを着るように気をつけておきましょう。
冬の味方といえば、カイロですよね。着物を着る時にも、カイロはおすすめの防寒アイテムのひとつです。
なぜ、貼るカイロではなく貼らないカイロがおすすめかというと、貼るカイロだと着物を着た後に剥がすことができず、場合によっては低温やけどをしてしまうことがあるからです。
なのでカイロを使う場合は、着物を着た後に、袖や帯の中などに入れて使っていただくことをおすすめします。そうすることで、熱いときには取り出す、などの調節をしつつ使用することができます。
着物はあまり着慣れていないもの。一度着物を着てしまうと剥がすことのできない貼らないカイロではなく、調節のできる貼るカイロを使用することをおすすめします。
着物は足元だけでなく袖も大きく開いているので、防寒対策として「手袋」もおすすめです。特にロング手袋と呼ばれる、肘あたりまでの長さがあるタイプだと、より防寒になります。
ただ現代だと「手袋をするとスマホを操作できないから困るな…」と思う方も多いと思います。そういった場合は、指の部分だけ開いている手袋を着用いただくことをおすすめしています。
このように着物を着るときであっても、自分でできる防寒対策はいろいろあります!特にインナーは、お店では借りることはできないものなので、お家でしっかりと対策してから着物レンタル店に行くようにしましょう!
レンタル着物店で借りられる防寒アイテム
それではここからは「お店で借りられる防寒アイテム」をご紹介します。
着物レンタル店でレンタルできる防寒アイテムは、着物の「和」の雰囲気を崩さないものが多くあります。
和風な雰囲気をまとったまま、寒さ対策できる防寒アイテムを4つお伝えします!
たいていの着物レンタル店では、防寒用の羽織が置かれています。
ひざのあたりまで長さのある羽織は、風を防ぐウインドブレーカーのような役割をはたしてくれるので、思ったよりも防寒効果を得られます。
色・柄もさまざまなものがありますので、コーディネートとしても楽しめるでしょう。ぜひ、着物・帯・小物などとのトータルコーディネートを考えて、羽織を選んでみてください。
成人式の振袖でよく見られる着物用のファーも、防寒アイテムのひとつです。ファーをつけるだけで着物姿がいちだんと豪華になります。
ファーの利点は、着物の柄を隠してしまわない点です。羽織だと着物の柄を隠してしまいますが、ファーであれば下に着ている着物の柄を隠すことはありません。
ただその代わりに、着物の衿元は隠れてしまいますのでその点には注意が必要です。
ショールやストールは、普段洋服で過ごすときにも使っている方は多いのではないでしょうか。
こういった防寒アイテムも、多くの着物レンタル店でレンタルできます。「ショールを持っているけど、自分のものは着物には似合わなそう」「せっかくならストールも着物に合わせてみたい」と思っている方は、ぜひレンタルしてみることをおすすめします。
着物は、袖から風が入ってきやすいので、手元だけではなく腕までカバーできるアームウォーマーも人気の防寒アイテムです。ニット素材のアームウォーマーやモフモフのファー素材のアームウォーマーが人気です。寒い日でもオシャレに着物を楽しむことができます。
京都観光の日が雨・雪だった場合は、和柄の傘をご利用いただくのがおすすめです。
雪の場合、人によっては「傘はささなくて大丈夫」とおっしゃる方もいらっしゃいます。ですが、雪が着物に付いてしまうと身体を冷やす原因になってしまいます。
和柄の傘をさすことで雨や雪の日でも、防寒をしながら気持ちを上げて楽しむことができるでしょう。
以上のように、防寒アイテムにはいろんな種類のものがあります。
「寒さ対策もしたいけど、全身を和風な雰囲気でまとめたままにしておきたい」と思っている方は、どのような防寒アイテムがあるか一度お店に問い合わせてみることをおすすめします。
冬の着物はどこが寒い?
防寒対策をするときに重要なのは「どこを防寒するか」です。
着物を着た時にもっとも風が入ってきやすいと言われるのは「首元」「手首」「足元」。
冬の京都で着物レンタルをされるのであれば、その3つの場所をしっかりと防寒して楽しみましょう。
そうすることで、寒さにやられてしまうことなく冬の京都を満喫することができるでしょう。
冬ならでは!和洋折衷コーデも楽しんで
着物をレンタルするとなると「全身、和の格好をする必要がある」と思っている方もいらっしゃるのですが、決してそんなことはありません。
冬だからこそ「着物とブーツを合わせてみよう」「着物の上にポンチョコートを着て防寒してみよう」といった和洋折衷コーデを楽しむこともできます。
着物を着るのに「和風のものだけを身につけなければいけない」といったルールはないので、あなたのお気に入りの和洋折衷コーデを考えてみるのもよいでしょう。
たくさん服を重ね着できる冬だからこそ楽しめるコーディネートを探してみましょう!
まとめ|防寒対策して着物で冬の京都を楽しもう!
ここまで、冬の京都を着物で満喫するために必要な「おすすめ防寒アイテム」をご紹介しました。
冬の京都が寒いのは事実ですが、冬ならではの美しい風景を楽しむことができるのもまた事実です。
私たちわぷらす京都でも、ご紹介したような防寒アイテムも取り扱っています。この記事でお伝えしたような防寒アイテムを使って、冬の京都を存分に楽しみましょう!
この記事の筆者
わぷらす八坂神社店スタッフ
小川彩菜
着物レンタルを通して沢山のお客様の笑顔のお手伝いをしたいと考えております。
お客様のご要望を聞き和装コーディネートの提案する時間やヘアセットを決める時間が好きです!
特にヘアセットが得意で、今人気のフェミニンヘアはお任せください。
可愛く仕上げます!
趣味は、音楽・映画・ショッピングです!
是非、わぷらす京都へお越しくださいませ!
かわいいコーディネートをご提案させていただきます!