京都などの観光地で人気が高い、レンタル着物サービス。
素敵な着物を身にまとったら、仕草やマナーにも配慮して上品に過ごしたいですよね。
そこで今回は、
●レンタル着物店を利用するときに気をつけること
●最低限おさえておきたい着物マナー
について紹介します。
マナーを少し頭に入れておくだけで、実際に着物を着たときの振る舞いが変わってきます。
素敵な着こなしにするために、ぜひ参考にしてみてください。
目次
京都観光で着物をレンタルするときに気をつけること
まずは、京都のレンタル着物店を利用するときに知っておくべきポイントを確認しましょう。
行きたい観光地とレンタル着物店との距離を調べておく
一口に「京都」といってもエリアは幅広いため、どこに観光に行くかで利用しやすいレンタル着物店が異なります。
京都の観光地をおおまかに分類すると、以下の通りです。
●祇園・河原町周辺(☆)
●清水寺周辺(☆)
●嵐山周辺
●京都駅・伏見稲荷周辺
●銀閣寺周辺
●二条城・京都御所周辺
●金閣寺周辺
(☆祇園・清水寺周辺を観光する方は「わぷらす京都」が近いです)
例えば、わぷらす京都の場合、八坂神社まで徒歩1分・庚申堂まで徒歩5分・清水寺まで徒歩15分の場所にあります。
観光地に近い店舗だと、たくさん歩いて着物が着崩れてしまう心配が少なく、返却時間までゆったりと京都を楽しめるでしょう。
レンタル着物店の予約が必要か確認する
レンタル着物店には、予約必須の店舗と、予約なしで入れる店舗があります。
どちらの場合でも、腕のあるプロに着付けてもらうには予約をとっておく方がおすすめです。
レンタル着物のご予約はこちら(当日予約も可能)
着物のレンタル・返却時間を確認する
着物のレンタル時間も、店舗によってさまざまな幅があります。
よく調べずに「料金が安いから」という理由だけで選んでしまうと、数時間しか借りられないこともあるので要注意です。
一般的な返却時間は、17:00~18:00頃が目安です。
プラス料金で早朝着付けや翌日返却ができることもあるので、レンタル着物で遠方にお出かけしたり、夜桜やライトアップを見たりしたい場合はお店に相談してみてください。
当日のセット内容・持ち物を確認する
当日になってあわてないように、予約時にセット内容(ヘアアレンジの有無など)や持ち物をスタッフに確認しておくと安心です。
多くのお店では、着物・長襦袢・肌着・帯・バッグ・草履・足袋などがセット内容に組み込まれています。
知っておくと安心な着物のマナー【着こなし編】
レンタル着物を自信を持って着こなすためのコツを紹介します。
お出かけ前に裾や襟の状態を確認
レンタル着物店できれいな着付けをしてもらったら、夕方まで美しい状態をキープしたいですよね。
まずは、お店でプロによる着付けが終わったとき(お出かけ前)に、裾や襟の状態を自分の目で確かめておくことが大切です。
着物に慣れていない人が街中で着崩れてしまうと、「あれ、きれいな状態ってどういう形だっけ?」と迷ってしまうこともあります。
着付けてもらった直後に担当の着付け師さんに「もし着崩れてしまったときの簡単な直し方を教えてください」と聞けば、どの店舗でも快く教えてくれるでしょう。
季節や場所に合わせたアイテム使いが大切
着物選びだけでなく、ヘアセットから小物選びまでのトータルコーディネートが重要です。
訪れる季節や場所に合わせてアイテム使いを工夫すれば、上級者の着こなしができます。
レンタル着物店のスタッフは着物の知識が豊富なので、コーディネートに迷ったときは思いきって相談してみてください。
わぷらす京都はキモノスタイリストが在籍!
知っておくと安心な着物のマナー【立ち振る舞い・所作編】
着物姿の立ち振る舞いが美しいと、さらに上品でおしゃれに魅せることができます。
基本的なマナーをおさえて、美しい佇まいを目指してみましょう!
立ち方|シャキッと背筋を伸ばす
着物や人物をきれいに見せるために、背筋を伸ばして立ちます。
背中を丸めてしまうと、帯の上の着物部分がたるんでしまう原因にもなるので注意してください。
肩を下げて、頭頂を1本の糸でつられているような意識を持つとよいでしょう。
座り方|丁寧な裾さばきが好印象
正座(椅子なし)と着席(椅子あり)のどちらでも、立ち姿と同様に背中をまっすぐに伸ばします。
裾合わせが乱れないように、片足を半歩後ろに引いてから腰を下ろすときれいです。
椅子の背もたれがあるときは、帯が背もたれに強く押し潰されないように配慮しましょう。
歩き方|歩幅を小さくすると上品
着物で歩くときは、洋服よりも少しだけ小幅で歩いてみてください。
大股で歩くと、着物の裾がのびてスカートのように広がってしまうからです。
肩を丸めずに胸を張るだけで、こなれた雰囲気も醸し出せますよ。
車の乗り方|お尻から乗り込む
タクシーなどの車に乗る際は、足からではなくお尻から乗るとスマートです。
カバンや買い物袋などは先に車内椅子に乗せておくと、スムーズに乗り込めるでしょう。
モノの取り方|肘はなるべく見せない
地面に落としたものを拾うときは、片足を半歩引いて腰を落とします。
また、つり革などの上部にあるものを持つときは、着物から肘が見えないように心がけてください。
手を挙げるのとは反対の手で、着物のたもと(袖口の下)部分をおさえると、肘が出にくくなります。
食事のとり方|着物を汚さない工夫をする
着物を汚さないように、テーブルと椅子の距離を適度に保って食事をとりましょう。
洋食の場合はナプキン、和食の場合は懐紙を活用します。
テーブル中央の食事を取るときは、たもとに手を添えて袖を汚さないように気をつけてみてください。
トイレの行き方|順番にめくり上げて着崩れを防止
トイレを使用するときは、男女ともに裾をしっかりとめくり上げることが重要です。
着物の外側から順番に、丁寧に胸元まで上げ、トイレが済んだらまた内側から順番に戻していきます。
和装用クリップなどを持っていると、上げた裾を留めておけるので便利です。
トイレを出る前に、最後に以下のポイントをチェックして、簡単に着崩れを直しておきましょう。
●襟元が乱れていないか?
●帯や裾がずり落ちていないか?
●お尻部分がたるんでいないか?
知っておくと安心な着物のマナー【撮影ポーズ編】
着物の撮影ポーズは、洋服の撮影ポーズとは少し異なる点があります。
着物姿では、背筋はまっすぐに、脇を閉め、つま先を閉じるのが基本ポーズです。
スタイルをきれいに見せるためには、片足先を少し引くこともおすすめです。
着物の専門誌にはたくさんのきれいなポーズが載っているので、写真うつりにこだわりたい方はぜひ参考にしてみてください。
レンタル着物で京都散策をするときに持っていると便利なもの
レンタル着物で着付けをして京都観光をするときは、以下のアイテムがあると便利です。
●ハンカチ
●風呂敷
●絆創膏
●クリップ
ハンカチ
ハンカチは、着物スタイルの必需品!
トイレなどで手を洗った後に、着物生地で濡れた手を拭うことは厳禁です。
ハンカチがあれば、食事の際に膝の上にかけて、ナプキン代わりにすることも可能です。
風呂敷
風呂敷は、ショッピングで持ち物が増えてしまった時に便利です。
丈夫な「和装版エコバッグ」の役割を果たすうえに、持ちものに合わせて大きさを自由自在に変えられるのがメリットです。
絆創膏
慣れない草履を履いたり、長距離を歩いたりしていると、靴擦れやマメができてしまうこともありますよね。
絆創膏を数枚持っているだけで、お出かけ時に心配なく過ごせるでしょう。
友人や恋人が怪我をしてしまったときにサッと差し出せば、ちょっとしたアピールにつながるかもしれません!
クリップ
トイレの行き方でもお伝えした通り、クリップがあれば裾をきれいにたたみ上げられます。
ギザギザと凹凸のあるクリップは着物を傷つけてしまう可能性もあるため、できれば和装用クリップがおすすめです。
(持っていない場合は、無理に用意しなくても大丈夫です)
堅苦しくなりすぎる必要なし!素敵な所作とマナーで自分を美しく魅せよう
レンタル着物店を利用するときの確認ポイント、着物の基本的マナーを紹介してきました。
歴史ある着物文化ですが、ガチガチに堅苦しく考える必要はありません。
着物を美しく着こなすためには、「日本の伝統を尊敬すること」「レンタルした着物をきれいに扱おうとする気持ち」が大切です。
着物の着こなしやマナーでわからないことは、レンタル着物店のスタッフに気軽に聞いてみてください。
ちょっとした疑問でもスッキリ解決できれば、京都観光がさらに楽しくなるでしょう。
この記事の筆者
わぷらす八坂神社店スタッフ
小川彩菜
着物レンタルを通して沢山のお客様の笑顔のお手伝いをしたいと考えております。
お客様のご要望を聞き和装コーディネートの提案する時間やヘアセットを決める時間が好きです!
特にヘアセットが得意で、今人気のフェミニンヘアはお任せください。
可愛く仕上げます!
趣味は、音楽・映画・ショッピングです!
是非、わぷらす京都へお越しくださいませ!
かわいいコーディネートをご提案させていただきます!