日本の伝統文化である茶道は「お茶を点てて飲む」というその所作を「道」のひとつにまで高めたものです。
茶道の作法や所作の中には、日本の精神が根付いているといって過言ではないでしょう。おもてなしの姿勢や侘び寂びといった概念など、茶道と関わりの深い言葉はたくさんあります。
一方で、お抹茶やお茶菓子といった文化も、茶道とともに発展してきました。京都の茶道体験では、茶道の精神を知ることができるとともに、お抹茶やお茶菓子といったおもてなしも楽しむことができます。
ただ茶道を体験するだけでなく、着物を着て茶道を体験することで、茶道という文化の中にある日本の魅力を余すことなく再発見していきましょう!
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京都で茶道体験!
京都では、歴史ある町屋や茶室を使って茶道体験を提供しているお店がたくさんあります。そこでは、茶道の所作や教えだけでなく、茶室という非日常の空間の中で心を静めて、茶道という体験そのものを深く味わうことができます。
たとえば、京都で有名なお茶のお店である福寿園も茶道体験を行っています。こちらでは、茶室での所作を教えてもらい、お茶を自分で点てた後に、お茶菓子とお茶を楽しむことができます。自分で点てたお茶は、また格別の味わいをもって楽しむことができるでしょう。
福寿園での茶道体験の流れは以下のようになっています。
(蹲踞(つくばい)とは、茶室に入る前に手を清めるために置いてある背の低い水の入った鉢のこと)
2、躙口(にじりぐち)をくぐって茶室の中へ入る。時期ごとに選んでかけてある床の間の掛け軸を拝見する。
(躙口(にじりぐち)とは、茶室の入口部分。高さが少し低く作られており、座ったままくぐって入る(にじる)のでこの名称が付けられた)
3、先生のお点前を見ながら、差し出されるお茶菓子と薄茶をいただく。(所作のレクチャーもしてもらえます)
4、教えてもらいながら自分でお点前をする。(丁寧に教えてもらえるので安心です)
5、自身で点てたお茶をいただく。
また、京都にある「西陣くらしの美術館 冨田屋」では、町屋見学のオプションプランとしてお茶席体験を楽しむことができます。こちらのお茶席体験では、お茶席でのマナー、お茶やお茶菓子のいただき方など、茶室でお茶をいただくときに知っておきたい基本的なルールを学ぶことができます。
また、オプションとして茶点て体験も行われています。「茶道を見るだけではなく、自分でも実際にやってみたい」という方はぜひこちらも利用されるとよいでしょう。
以上のような場所では、このような本格的な茶道体験をすることができます。ただ、茶道体験は場所によっては、着物のレンタルを行っていない場合も多くあります。着物を着て体験を楽しみたい場合には先に着物レンタルをしておく必要があるでしょう。
着物をレンタルして茶道体験に臨むことで、茶道という文化や茶室の雰囲気をリアルに感じられるでしょう。また、先生の所作の意味もより深く知ることができます。
わぷらす京都では、茶道の場にふさわしいお着物を選ぶお手伝いもいたします。ぜひお気軽にご相談ください!
茶道体験に着ていく着物の選び方
「茶道体験をする!」と決めたら、次に考えないといけないのは「どういった着物を着て、茶道体験におもむくか」です。洋服でもそうですが、着物の場合も、TPOによって何を着ていけばいいかは変わってきます。
茶道、茶室という場は、晴れやかというよりは落ち着いた場なので、それにふさわしい着物を選んで着ていくことをおすすめします。具体的に、まずおすすめできる着物は「色無地の着物」です。
色無地の着物は、お茶席で着用される着物としてはもっとも定番のものです。単色で無地の着物なので、華やかさはあまりありませんが「これを着ておけば外さない!」という着物であるといえるでしょう。色が一色しかないので、自分にもっとも似合う色味を探すことをおすすめします。
他に、柄があり華やかな印象を与えることのできる「訪問着」もおすすめです。年齢や性別に関係なく、フォーマルな場面からカジュアルなシーンまで幅広く着ることのできる訪問着は、茶道の席にももちろん適しています。
訪問着は色無地と違い、肩から胸や袖にかけて大きな柄が入っているので「無地の着物はちょっと…」「観光も楽しむから、ある程度華やかな雰囲気の着物がいい」という方には特におすすめです。
その他にも、足元の裾部分にのみ柄がある「色留袖」や、細かい模様が全体に入っている「小紋」などもおすすめの着物として挙げられます。
とはいえ、着物を選ぶ際に「この着物で茶道体験の先生に失礼と思われないか不安…」「そうはいっても自分ではふさわしい着物の判断がつかない」と悩まれている方は少なくありません。
そういった時にはぜひ私たちわぷらす京都のスタッフにお尋ねください!茶道体験で失礼にならず、茶道の所作や精神をしっかりと味わうことのできる、ふさわしい着物選びをお手伝いいたします。
茶道で着物を着るときの注意点3つ
京都で茶道体験をされる方は「ちゃんとした茶道の場を体験するのはこれがはじめて」という方が多くいらっしゃいます。茶道を行う茶室は、普段とは違う非日常の空間です。なので、少しだけ普段とは異なる注意をしておく必要があります。
ここでは以下3つの、着物で茶道体験をするときの注意点をお伝えします。
2、腰紐をしっかり目に結ぶ
3、帯の位置を少し低めにする
まず「1、補正タオルをしっかり入れる」「2、腰紐をしっかり目に結ぶ」の2点について解説します。
茶室での茶道体験では、思った以上に「立つ」「正座する」という動作を繰り返します。そのため、足を大きく曲げることのない椅子での動作と違い、着物が着崩れやすくなります。
ですのでまず、補正タオルをしっかりと入れることで帯や腰紐をゆるみにくくし、着崩れを防ぎます。ただ、腰紐自体がゆるく結ばれていると意味がないので、補正タオルをしっかりと入れた上で少しきつめに腰紐を結ぶ必要があります。
着物レンタル店で「茶道体験に行く」と伝えると、少し強めに腰紐を締められるかもしれませんが、このような理由があります。ですので、痛くない程度にしっかりと締めるのがおすすめです。
また「3、帯の位置を少し低めにする」のは、茶道での所作に関係があります。
茶道では、懐紙(かいし、ふところがみ)と呼ばれる紙を使ってお茶菓子をいただきます。そしてこの懐紙、お茶菓子をいただく前と後には、胸元に挟んでおく必要があるのです。
「胸元に懐紙を挟む」という動作をするために、帯の位置を低めにして、上前の衿の部分に懐紙を入れやすいようにしておく必要があります。そのために、茶道においては「3、帯の位置を少し低めにする」ことが着付けのポイントとなるのです。
こういった注意点は、着物レンタル店で着付けをしてもらう場合、自分ではあまり気をつけておかなくても大丈夫かもしれません。ですが、着付けの注意点を知っておくことで、茶道体験の場で着付けの大切さを実感できます。
そうすることで、所作や精神の面だけでなく、着物の面からも茶道の文化を味わうことができるでしょう。
まとめ
ここまで、京都で茶道を体験できる場所や、茶道の際に適した着物についてお伝えしました。また、あわせて茶道の着付けの注意点もご紹介しました。
茶道は古くから伝わる日本の文化であり、そこには歴史ある日本の精神が根付いています。着物を着て茶道の所作やお茶の点て方、楽しみ方を学ぶことで、茶道体験をより深く楽しむことができるでしょう。
茶道に適した着物を選ぶ際には、私たちわぷらす京都にお手伝いさせていただけたら嬉しいです!
この記事の筆者
わぷらす八坂神社店スタッフ
小川彩菜
着物レンタルを通して沢山のお客様の笑顔のお手伝いをしたいと考えております。
お客様のご要望を聞き和装コーディネートの提案する時間やヘアセットを決める時間が好きです!
特にヘアセットが得意で、今人気のフェミニンヘアはお任せください。
可愛く仕上げます!
趣味は、音楽・映画・ショッピングです!
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