「友人や家族、恋人と着物を着て冬の京都を観光したい!」と思っている方も多いのではないでしょうか。
せっかく冬に着物を着るんだったら冬に合った柄の着物を着たいですよね。実際、寒椿や雪、うぐいすなど、冬に似合う着物柄はたくさんあります。
ただ、冬の京都はとても寒いので服装を考える際には、着物柄だけでなく防寒グッズもあわせて考えておくことが大切です。
この記事では「冬着物に最適な着物柄」だけでなく「冬の着物レンタルに必須の防寒コーディネート」もお伝えいたします。
冬の京都を満喫するために、しっかりと準備をして着物での京都観光を楽しみましょう!
目次
冬着物に最適な着物柄4選
冬は、植物があまり育たないため、景色は少し暗めになります。そういった冬の時期に着物を着るのであれば、明るい色合いも少し加えた着物がおすすめです。
ここでは、寒椿、松竹梅、雪、うぐいすという4つの着物柄についてご紹介します。
寒椿
椿は、早咲きだと10月末から、遅い時期だと12月、1月の寒い時期に咲く「寒椿」という種類もあります。
なので、冬に咲く寒椿を配した着物は、冬に着るのにおすすめの着物のひとつといえます。
また、椿は春の訪れを知らせてくれる花としても有名です。着物柄は「次の季節の訪れを感じさせるもの」を着るのが、おしゃれな着方のひとつとして知られています。
寒椿柄の着物をコーディネートの中心に置くことで、春をほのかに感じさせる雰囲気をまとうことができるでしょう。
松竹梅
松竹梅はそれぞれ、冬の寒い時期を乗り越える力を持つ植物で、冬着物の柄によく使用されています。
松や竹は、寒い冬の間でも青々とした葉や幹を保ち、梅は寒さの中でも美しい花を咲かせることから、忍耐力や長寿、生命力の象徴として考えられてきました。
日本人にとってなじみのある植物である松竹梅の柄は、冬着物の柄に適しているもののひとつとして挙げられます。
雪
冬を感じさせるものの代表格といえば、雪です。着物柄にも、雪をあしらったものはたくさんあります。
着物柄としては、雪持(ゆきもち)と言われる、植物に雪が降り積もった様子を描写した柄や、雪花(せっか)・雪輪(ゆきわ)といわれる雪の形をデフォルメした柄がよく見られます。
雪の結晶はそのひとつひとつが工芸品のような美しい模様をもっているもの。冬の雰囲気をもっとも感じさせる雪の着物柄を選ぶことで、冬という季節をさらに楽しむことができるでしょう。
うぐいす
うぐいすは、冬の終盤、寒さのまだ残る2月頃から鳴き始めます。そのことから、うぐいす柄は、冬の着物柄として人気です。
2月、春のはじめ頃から鳴き始めるうぐいすは「春告げ鳥」とも呼ばれ、訪れる春を象徴する存在としても親しまれています。
また、冬にうぐいす柄の着物を着ることで、寒椿のところでお伝えしたように少し季節を先取りすることができます。
冬の時期に冬を感じさせる着物柄を着るのももちろんよいものですが、少し趣向を凝らして、次の季節を思わせるうぐいすや寒椿の柄にチャレンジしてみるのも風流でよいでしょう。
冬の着物レンタルに必須の防寒コーディネート!
着物は、三首(首元、手首、足首)から寒さが入ってくる服装だ、と言われます。冬に着物を着る場合、その三首を暖かくするのがもっとも効果的です。
ここでは「自分で持参するべき防寒グッズ」と「着物レンタル店で借りられる防寒グッズ」に分けて、冬の着物の防寒対策コーディネートについてお伝えいたします。
持参するべき防寒グッズ
・上半身の防寒「冬用多機能インナーシャツ(ヒートテックなど)」
まずかかせないのが、冬用の多機能インナーシャツ(ヒートテックなど)です。冬場は多くの方が、ヒートテックのような多機能インナーシャツを着て生活されているのではないかと思います。
着物でもこの防寒対策はもちろん有効です。ただし、注意点が1点あります。
それは「襟ぐりの広さに注意すること」です。襟ぐりのあまりないインナーシャツでは、着物を着た時に見えてしまう恐れがあります。
襟ぐりがしっかりと開いたU字ネックシャツを選ぶことで、着物の中からインナーシャツが見えてしまうことを気にせず、観光を楽しむことができるでしょう。
ちなみに、着物は背中側の襟ぐりも意外とあいています。「普段洋服を着ていて大丈夫だから大丈夫だろう」と思っていると、後ろから見えてしまう、ということもありえますので、その点には特に注意しておくことをおすすめします。
・下半身の防寒「レギンスやスパッツなど」
着物は、足元の裾(すそ)が大きくあいています。その構造から、足元から冷気が入ると一気に寒く感じてしまうので、レギンスやスパッツなどを履いて防寒しましょう。
こちらも重要な注意点があります。それは「足先が出るものを選ぶ」ことです。着物で、足袋や草履を履く場合、足の親指と人差し指を開く必要があります。その時、足先の出ていないタイツなどを履いていると、脱がなければいけなくなってしまいます。
そういった理由から、着物を着る時には、足先が出ているレギンスやスパッツを履くようにしましょう。また、丈にも注意が必要です。丈が長すぎると、着物の裾から出てしまう可能性があります。
防寒とコーディネートのバランスが難しいですが、せっかくのお着物を綺麗に着こなすために、上記のような点に注意しておきましょう。
お店で借りられる防寒グッズ
・着物防寒グッズ① ファー
お店で借りられる防寒グッズ1つ目は「ファー」です。ファーを使うことで、冷気の入ってくる三首のうち「首元」をガードすることができます。
また、それだけでなく、ファーはコーディネートの要にもなります。ぜひあなたの着物柄に似合う雰囲気のファーを選んでみてください。
ファーを身につけることで、一気に「冬の装い」となり、その時期にしか味わえない季節感を楽しむことができます。
・着物防寒グッズ② ストール
2つ目にご紹介するのは「ストール」です。
ストールは、首元の寒さガードにも使えますし、開いて羽織ることで全体の重ね着としても使用することができます。
「ファーだと暑いかもしれない」というときにはぜひストールを使用いただくことをおすすめします。
ストールもファー同様、コーディネートの雰囲気を大きく変えるもの。ぜひお店のスタッフと一緒に、あなたの着物柄に合うストールを選びましょう。
・着物防寒グッズ③ アームウォーマー
わぷらす京都では、様々な可愛いアームウォーマーを取り扱っております。腕までカバーできるアームウォーマーは着物の袖から入ってきた風を防げますので、とても人気がある防寒グッズです。冬しかできないアームウォーマーを使った着物着物コーディネートをお楽しみください。
・着物防寒グッズ④ 足袋インナー
わぷらす京都では、足袋の下に履くことのできる足袋インナーもお貸ししています。
この足袋インナーを履くことで、レギンスやスパッツでは防寒できない足先を防寒することができます。
手先や足先は、特に冷え性の方の場合、できる限り温めておきたい場所。この足袋インナーを履くことで、直接感じる寒さを少し軽減できるはずです。
・着物防寒グッズ⑤ カイロ
冬に着物を着るときには、ぜひ貼らないカイロをご使用ください。
もし貼るカイロを使った場合、着物は簡単に脱ぎ着できないので、暑くなってもはがせません。暑いだけならまだよいのですが、そのままの状態で放置しているとやけどをしてしまう恐れもあります。
ですので、着物を着る際には貼らないカイロを使用し、懐(ふところ)や帯下(おびした)に入れて使うことをおすすめします!
今だけ限定!着物レンタルあったかグッズもついてくる!、わぷらす京都
京都の冬、寒さや雪はどれくらい?
冬の京都は、底冷えするということで有名です。盆地という地形もあり、実際の気温より体感温度が低くなるといわれています。
冬の実際の気温は、12月で最低気温3度ほど、1月で1度ほど、2月も1度ほどと、だいたい氷点下にはならないくらいの温度で推移しています。
また冬に京都を訪れる方の中には「雪の京都が見てみたい!」という方も少なくないと思います。京都で積雪があるのは基本的には1、2月ですが、積雪のほとんどない年も珍しくありません。
ですので、もし雪が降っている京都が見たいのであれば、京都の気温をチェックして例年より冷え込んでいるときに行くのがよいでしょう。もしくは、着物レンタル店の店員さんに電話で相談してみるのもおすすめです。
もし雨が降ったら?雨でも楽しめる観光ルート
「京都観光に行く日に雨が降らないといいな…」と思っている方は多いのではないでしょうか。雨が降ってしまっても、京都には楽しめる場所があります。
それは、四条通りや河原町通り、錦市場といった「屋根がある場所」です。
京都のメインストリートである四条通りや河原町通りには、大きなひさしがかかっており、雨の日でも傘をさす必要がありません。また、メインストリートなのでお店も多く、カフェやレストランなどもたくさんあります。
もう1つの錦市場は、いわずとしれた観光名所のひとつです。アーケード街のはじめから終わりまで屋根があり、昔からあるお店が多く軒を連ねています。ここでは、食べ歩きできるものがたくさん売られているので、しっかりと観光気分を楽しむことができるでしょう。
もし京都観光の日に雨が降ってしまったら、屋根があって傘をささずに済む四条通り、河原町通り、錦市場などを訪れてみてはいかがでしょうか?
まとめ|冬ならではの着物コーディネートを楽しもう!
ここまで「冬におすすめの着物柄」や「冬の着物レンタルに必須の防寒コーディネート」をお伝えしました。
私たちわぷらす京都でも、冬の期間限定でファーやストール、足袋インナーやカイロの貸し出しを行なっています。ぜひそれらの防寒グッズを使っていただき、冬の京都を存分に満喫してみてください!
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この記事の筆者
わぷらす八坂神社店スタッフ
小川彩菜
着物レンタルを通して沢山のお客様の笑顔のお手伝いをしたいと考えております。
お客様のご要望を聞き和装コーディネートの提案する時間やヘアセットを決める時間が好きです!
特にヘアセットが得意で、今人気のフェミニンヘアはお任せください。
可愛く仕上げます!
趣味は、音楽・映画・ショッピングです!
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